正月に聴いたものをいくつか。
・Steve Coleman 『Black Science』
言わずと知れたM-Base。元日はスティーヴ・コールマンのサイト
http://www.m-base.com/でダウンロードした音源をいくつかダラダラと聴いて過ごしました。
↓ は『Sine Die』の収録曲。(前掲のサイトよりダウンロードできます。)
Steve Coleman and Five Elements "Destination" - YouTube
・Ryoji Ikeda『1000 Fragments』
- アーティスト: Ryoji Ikeda
- 出版社/メーカー: Raster Noton
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: CD
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Twitter上でとてもお世話になっている≪別ミルメ≫さんにお会いした際、クリスマスプレゼントにといただいてしまった一枚。
『Channel X』、『5 Zones』、『Luxus』 という制作時期の異なる3つの作品をまとめた初期作品集。
制作時期が最も遅い『5 Zones』では『+/-』以降のコアな純電子音の世界が広がっていますが、『Channel X』は通信音声や時に音楽的な(!)サンプルが飛び交うコラージュ、『Luxus』は柔らかな声とストリングスのミニマルな反復が静謐で聖的な死(または生)へと誘うような、ロマンチックさすら漂うアンビエント/ドローンとなっていて、現在の氏の方向性からは想像できないような要素も多く楽しめます。
また3つの作品を続けて聴くことで初めて生まれる構成の妙も確かに存在していて、ひとつのCD作品『1000 Fragments』としての独自性、必然性もしっかりと味わえ、とても贅沢なことに。
あまりに、あまりに好みな一品。ミルメさん本当にありがとうございます!
Ryoji Ikeda - Luxus 1-3 - YouTube
・Merzouga 『52°46’ North 13°29’ East – Music for Wax-Cylinders』
エジソンが初めて開発した録音機”ワックス・シリンダー”にて記録された世界各地の自然/環境音を用いて制作されたコラージュ作品。
柔らかいノイズにまみれ、いっそう不可思議さを増したサンプルに、本人による素朴な演奏が加わる。
こうしたコンセプチュアルな作品の場合、そこにコンセプトの外にある要素(この場合は自身の演奏)を加えることは、作品の強固さを崩す可能性があるため勇気のいることだと思いますが、これは見事に作者のセンスを際立たせるストーリー性を持ったサウンドスケープへと昇華されています。
Gruenrekorderのサウンドスケープ・シリーズは個人的にもっと掘りたい領域ですね。少しずつ。
http://www.art-into-life.com/product/4208
・Jim O'Rourke 『Oscillatros and Guitars』
Jim O'Rourke - Oscillatros and Guitars - YouTube
最後は動画のみのご紹介。Thomas AnkersmitとのスプリットLPの収録曲。
エリアーヌ・ラディーグばりの(?)オシレータードローンにノイジーなギターまで合わさってたまらんことになってます。