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2015年1月のリスニング

 

このひと月で聴いたものから、気に入ったものを載せます。新譜旧譜関係なく。

 

 

 

Iku 『Paradise』 


Paradise | elementperspective

東京在住の電子音楽家《Iku》さんのEP。サウンドクラウドにアップされている音源やネット発の参加型コンピ『FOGPAK』収録曲に比べて音の隙間が多いにも関わらず、磨かれた一音一音の強度からか全体の印象としては格段にビルドアップされた感がある。

 

 

 

・DARTRIIX 『DARTRIIX』

DARTRIIX

DARTRIIX

 

適度に遊びのあるミニマルテクノ。坦々とした機能美も失わず。絶妙。 

 


Dartriix - Kinetic Theory (2007) - YouTube

 

 

 

・Reshaft 『Decon』


RESHAFT-DECON | comfortzone

 グリッチやドローンの“経過後”を強く感じさせるエレクトロニック・ミュージック。

Lucy『Churches Schools And Guns』の後半の曲群をさらに抽象化したような印象。

 

 

 

・Philip Thomas 『Christian Wolff; Pianist: Pieces』

Pianist: Pieces

Pianist: Pieces

 

クリスチャン・ウォルフのピアノ曲集。ウォルフを聴いたのは初めてなんだけど、終始リスナーの側からコミットできない(故に拒否感もない) 音があるだけ。がらんどうの音楽。

 

 

 

・Tyshawn Sorey 『Alloy

Alloy

Alloy

 

 Cory Smythe (p), Christopher Tordini (b), Tyshawn Sorey (ds)

リーダー作ではアヴァンギャルドな作風が目立つタイショーン・ソーリーの2014年作。現代音楽的な作曲をフューチャーした『That / Not』をやや聴きやすくした感じでとても気に入った。『That / Not』を上回る傑作とは言わないけれど、おそらくこの先聴く頻度ではこちらが上にくると思う。

Alloy | Tyshawn Sorey | Pi Recordings

 

 

 

・Marcus Schmickler & John Tilbury 『Variety』

Variety

Variety

 

アマゾンMP3で安かったので聴いてみたら良かった。ティルバリーのピアノが好きなら満足できる内容。 

 

2012 04 11 - John Butcher, John Tilbury & Marcus Schmickler.avi - YouTube

 

 

 

・Anthony Braxton 『Quartet (Mestre) 2008』

Quartet (Mestre) 2008

Quartet (Mestre) 2008

 

Anthony Braxton (sopranino-sax, ss, as, contrabass-cl,electronics), Taylor Ho Bynum (cornet, flh, piccolo-tp, bass-tp, valve-tb), Mary Halvorson (elg), Katherine Young(bassoon)

これもアマゾンMP3で安かったので。 管楽器3名(うち2名は持ち替え多用)+弦楽器1名による編成の為か浮遊感がすごい。中央に音が集まった録音の加減も手伝って何やらひとつの音塊がぐにゃぐにゃと形を変え続けるような一時間。雲を眺める感覚とでも言っておこう(にしてはせわしないが…)。これってとんでもない傑作なのでは。

↓ はKatherine Young不参加のトリオでの演奏ですが参考までに

Anthony Braxton Diamond Curtain Trio - YouTube

 

 

 

・Tom Rainey Trio 『Camino Cielo Echo』

Camino Cielo Echo

Camino Cielo Echo

 

 Tom Rainey (ds), Mary Halvorson (gt), Ingrid Laubrock (sax)

このトリオは三者のインプロヴァイザーとしてのスキルが存分に味わえてとてもいい。イングリッド・ラブロックの音色が好きすぎる。

 

Tom Rainey Trio (Ingrid Laubrock, Mary Halvorson) Cornelia Street Cafe (12-30-11) 6 - YouTube

 

 

 

・Nik Bartsch's Ronin 『Stoa』

Stoa

Stoa

 

 ECMらしい静かで抒情的なジャズを期待して聴いたら、どちらかというとNew Seriesから出てそうなミニマル・ミュージックで驚き。ニック・ベルチュってこんなんだったのか…しかもめちゃくちゃ良い…。改めてECMの懐深さを思い知らされた一枚。なんかメシュガー好きに聴かせてみたい。

 


Nik Bartsch's Ronin (STOA) - Modul 35.wmv - YouTube

 

 

 

・Budhaditya Chattopadhyay 『Eye Contact With The City』 

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Gruenrekorder » elegy for Bangalore | Budhaditya Chattopadhyay

Gruenrekorderのサウンドスケープ・シリーズから。

モノクロの世界に落とし込まれたような歪んだ環境音。がたつき、揺らめく雑踏と、ダブる風景。

 古いオープンリールのテープを用いて生み出されたくすんだ質感が素晴らしい。