人体の構造から意図的に鳴らすことができる音(指の骨を鳴らす音など)や、生理現象に伴う不可避に鳴ってしまう音(いびきや息、嘔吐、排泄時の音など)、はたまた外的要因と人体の衝突によって起きる音(スナック菓子を顎で噛み砕く音など)まで、それぞれの着眼点によって捉えられた構造物としての人体のドキュメントでありスナップショット。
ノイズの、ノイズによる、ノイズのための、ノイズレーベル“UNNOISELESS”より、先日リリースされた人体により発せられたノイズを用いたコンピレーションアルバム『UNNOISELESS NOISE COMPILATION 003 -NOISE BODIES- 』に、12曲目の「a couple of movable malleolus」という楽曲で参加しています。
http://www.unnoiseless.net/noise/sound/compi-003/
私の曲では、自身の身体のおかしな特技(?)である、くるぶしの外側の骨が動かせることを生かして、その(ポキッ、パキッ、ゴリッ、グリッとかそんな感じの)音を加工して使用しています。
正常であれば動かないはずの部位が動かせるというのは、ある意味人体のエラー=グリッチとも言えるかなと思い、自分なりにですがグリッチ的な手法や音を目指して制作しました。
総勢38名というヴォリューム、そしてそれぞれの収録曲のクオリティの高さから、「人体」と「ノイズ」双方の解釈の多様さや底知れなさに触れられる作品集になっていると思います。
参加者それぞれの楽曲に関しては、ツイッターで「人体ノイズ」で検索すると種明かし的な投稿が多く見られるので、併せてチェックしながら聴くと面白いです。
フリーダウンロードですので是非。(そしてダウンロード数に制限があるのでお早めに)