今月よく聴いてたものです。画像が試聴ページへのリンクになっています。
・The International Nothing『The Dark Side Of Success』
感想はこちら。
・Thomas Ankersmit / Jim O'Rourke『Weerzin / Oscillators And Guitars』
感想はこちら。
・トルネード竜巻『アラートボックス』
いつの間にかほとんどの曲好きになってた。
・トルネード竜巻『Analogman Fill in the Blanks』
最初と最後の曲がズルいくらいい良い。トルネード竜巻は今年に入ってからハマりまくってて『ふれるときこえ』『アラートボックス』そしてこの『Analogman Fill in the Blanks』と、それぞれ結構聴き込んでるけどどれも甲乙付けがたい素晴らしさ。これはインディーズ時代の作品らしいリラックスした雰囲気があって晴れた日に散歩しながら聴くと特に最高(いや、でも散歩しながら聴く『ふれるときこえ』も『アラートボックス』も、それはそれで最高)
・Michael Pisaro『A Wave And Waves』
・minimascape『shallows』
神奈川のHiroshi Ishidaさんの作品。基本的にはギターメインのアンビエントなんだけど、コンセプトのおかげなのか何なのかとてもフレッシュに聴こえた。一曲目から2曲目に移り変わる瞬間とか素晴らしい。最初に聴いた時がちょうど日が射してる時間帯で、なんとなく再生したつもりがめちゃくちゃ惹きこまれてしまった。是非そういう環境で聴いてみてほしい。暖かくなったら近くの海に行って聴こう。それが楽しみ。name your price。
・Mike Moreno『Lotus』
Kendrick Scott Oracleでの演奏が良かったので去年のリーダー作に手を伸ばしてみたんだけど、これが素晴らしかった。とにかくいい曲ばかり入ってる。すごく時間かけて校正を繰り返した曲を一音一音確かめるように弾いているようにも、なんとなく思いついたスケッチ程度のものをラフに演奏して録っただけにも聴こえるっていう、さりげないようでいてその実ここしかないような絶妙なバランスで成り立っている音楽。あと全体通してエリック・ハーランドのドラムが素晴らしい。どうやら彼は最近(といってもいつぐらいからかはわからないけど…)スタイルがクリス・デイヴ化してきてるらしく、まぁたしかにそう言われればそう聴こえるなぁって感じなんだけど、それがここでは音楽全体の中での強力なフックになってて耳を惹きまくり。それがフォークっぽいメロディーと合わさって、グルーヴ・ミュージックとしても聴けるんだけどそれほど“黒さ”を感じさせない、なかなかない聴き心地の作品になってると思います。
・Basic Rhythm『Raw Trax』
Imaginary Focesとしても活動してる人の別名義。まるでMIX CD聴いてるみたいなひと繋がりに聴ける感じがあってかなりリピートして聴いてた。しかしよくこの名前で活動しようと思ったなぁ。
・Yves De Mey『Drawn with Shadow Pens』
感想はこちら。シンセによる演奏“行為”であることの不可逆性やそれによって生まれるヒリヒリとした緊張感、そこから時折浮かび上がってくる衝動的(パンク的)な種類のかっこよさはトーマス・アンカーシュミットと共通するなぁとも思った。つまり大好物。
・Lee Fraser『Dark Chamber』
・Bellows『Handcut』
Giuseppe IelasiとNicola Rattiによるユニットの2nd。制作に用いられた手法はこちらに書いてある通りなんだけど、そのやり方でこんなにアンビエントっぽくなるかってくらいアンビエント的な音で、そこがめちゃくちゃ気に入った。
Inventing Masks『Inventing Masks』
Giuseppe Ielasiがまさか別名義で自己流ヒップホップ的な音源をリリース。試聴で出てた1曲目がめちゃくちゃかっこよくて期待値爆上げになってた分、聴いてみたらやっぱ1曲目が一番かっこいいかなってところがほんの少しだけ残念ではあったんだけど、いやでも十分すぎるくらいにかっこいい。よくよく聴いてみると音使いなんかは物音ループな作風からしっかり地続きになってる部分も感じられるし、情報入った時の衝撃に惑わされず冷静になるとそこまで突然変異的な作品でもないのかなと思う。しかしこの人は本当に凄いですね。12Kでのアンビエント/ドローン的なリリースで知って以来、Senufoやらマスタリング仕事の多彩さやら今作やらと、そのセンスは常にリスナーの私から見ると2歩も3歩も先を行ってるなって感じで、こちらの感性、嗜好を思いがけない方向に引っ張ってくれるある意味理想的なアーティストと言えるかも。
・Nine Inch Nails『Fragile』
・Michael Formanek & Ensemble Kolossus『The Distance』
感想はこちら。あらゆる面でバランスのとれた傑作だと思います。
・The RH Factor『Hard Groove』
ジャズ系の音をグルーヴ・ミュージックとして聴くってことがあまり得意ではなかったんだけど、 Mike Moreno『Lotus』を聴いてて今なら楽しめるかもと思って聴いてみたら見事にハマった。「Poetry」は反則モノの名曲。