2017-01-01から1年間の記事一覧
現代のジャズを中心に取り上げるレビューサイト《Untitled Medley》の企画「音楽ファンが選ぶ2017年のジャズアルバム12選」に参加させていただきました。 前後編合わせて24枚のアルバムが紹介され、2017年のジャズの多様性を物語る面白いセレクトになってい…
月の半ば辺りからはストリーミングでECMばかり聴いてました。 ・Eliane Radigue『occam ocean 1』 ・JUSWANNA『湾岸 SEAWEED』 ・Yuji Takahashi and Kazuhisa Uchihashi『U9』 ・Muhal Richard Abrams with Malachi Favors『Sightsong』 ・Brad Mehldau『La…
一週間ほど前でしょうか、ジャズを中心にリリースするドイツのレーベルECMの全カタログが各種サブスクリプションサービスで配信されることが発表されました。 私自身Apple Musicにはよくお世話になっている身ですが、音楽好きな知人との会話など身近なところ…
カナダ出身のジャズピアニスト、ポール・ブレイがアネット・ピーコックの曲をトリオで演奏した作品。共演はドラムにバリー・アルトシュル、ベースはゲイリー・ピーコック(1曲目)とマーク・レヴィンソン(2,3曲目)。1967年録音。 トリオでの演奏ですが、ブレイ…
ハンガリー出身で世界的に活躍するピアニスト、アンドラーシュ・シフ。彼がECM録音にて2008年に完成させたベートーヴェンのピアノソナタ全集より、こちらは後期の第30,31,32番を収録したディスク。 この3曲は作品番号のうえでもop.109,110,111と連なって発表…
主にStephan Crump, Marcus Gilmoreとのトリオでの活動によって現代のジャズシーンで独自の存在感と高い評価を受けているピアニスト、ヴィジェイ・アイヤー。 2014年からはECMとの契約の下、弦楽を従え作曲に重きを置いた『Mutations』、先述のトリオによる…
・Kelela『Take Me Apart』 ・Matt Mitchell『A Pouting Grimace』 ・Apartment House『Cornelius Cardew: Chamber Music 1955-64』 ・Tony Malaby Trio『sello cabello』 ・BES『THE KISS OF LIFE』 ・ONE a.k.a ELIONE『NEONE』 ・Neel『The Vancori Compl…
ツイッターのほうでは度々告知していますが、本日10月15日に私の本名名義Shuta Hirakiとしての初アルバム『Unicursal』が《きょうレコーズ》よりリリースされました。 http://musicnative.net/kyourecords/kyou-014-shuta-hiraki-unicursal/ 5曲入りでトータ…
こちらには載せ忘れてましたが、2カ月ほど前にMIXアップしました。 45分ほどのシネマティックなアンビエントミックス。トラックリストも一緒に載せときます。 Tracklist 01. Michael Pisaro / A Stranger02. Ben Gwilliam / Vestibül03. Marvin Tate & Josep…
・Vijay Iyer Sextet『Far from Over』 ・Alvin Lucier『Theme』 ・Alvin Lucier『Panorama』 ・Richie Hawtin『DE9 | Transitions』 ・CP Unit『Before the Heat Death』 ・Todd Neufeld『Mu'U』 ・Marcus Fischer『Loss』 ・Kassel Jaeger『Aster』 ・Chri…
ミュージック・コンクレート、アンビエント、ノイズなどを跨ぐ音楽性で大阪を拠点に精力的に活動する音楽家、石上和也の作品。 30分、10分、30分の3曲入りでトータル70分超えという思い切った構成。石上さんの作品はトータルの収録時間が1時間を超えるといっ…
互いに共演も多い三名の即興演奏家による一枚。意外にもこの編成でのリリースは初めてのようです。(過去の共演作としてはJohn ButchrとJohn Edwards、John ButchrとMark Sandersのデュオ盤などがリリースされています。) ジョン・ブッチャー、ジョン・エド…
・Tyshawn Sorey『Verisimilitude』 ・Taylor Deupree & Marcus Fischer『lowlands』 ・鈴木昭男 / John Butcher『Immediate Landscapes』 ・徳永将豪『Bwoouunn: Fleeting Excitement』 ・Michel Doneda, Jonas Kocher, Christian Wolfarth『Spoon Bridge』…
・The Internet『Ego Death』 ・Ambrose Akinmusire『A Rift in Decorum: Live at the Village Vanguard』 ・Roedelius / Hausswolff『Nordlicht』 ・Steve Roden『stars of ice』 ・Ryoko Akama『Hermit』 ・Akama / Mills / Montgomery『Inscriptions』 ・…
この時期恒例の上半期ベストです。6月中に手元に届いた音源から25枚選んで順位をつけました。画像がbandcampやyoutubeなどの試聴サイトへのリンクになっています。ではどうぞ。 25. Theo Bleckmann『Elegy』 コンテンポラリージャズ。様々な参加作品でその声…
・Matthew Stevens『Preverbal』 ・DJ Yazi『Pulse』 ・Cassius Select『90 / HERD』 ・Burial『Subtemple』 ・Inventing Masks『2nd』 ・Yan Jun and Ben Owen ・Yann Leguay『Headcrash』 ・Fabian Almazan『Alcanza』 ・Satomimagae『Kemri』 ・Joshua Bo…
・Hisato Higuchi『Kietsuzukeru Echo』 ・坂本龍一『async』 ・Science Friction & Tim Berne『Science Friction』 ・Giacinto Scelsi『Natura Renovatur』 ・Graham Lambkin『Community』 ・Duo ERB - LORIOT『Sceneries』 ・Slowdive『Slowdive』 ・石上…
DJ MIX的なものを作ってみました。ノンビートで50分ほどのアンビエントミックスです。寝る前とかにどうぞ。 Track List 1. Giacinto Scelsi - Ave Maria / 00:00~ 2. Tigran Hamasyan, Arve Henriksen, Eivind Aarset & Jan Bang - Traces I / 00:40~ 3. L'E…
SlowdiveとSonic Youthをやたらよく聴き返していました。 ・Jakob Ullmann『Fremde Zeit Addendum 4』 ・Jakob Ullmann『Voice, Books And FIRE 3』 ・Linda Catlin Smith『Drifter』 ・Steven Roden / In Be Tween Noise『The Radio』 ・Michael Pisaro • R…
・Tigran Hamasyan『Luys i Luso』 ・Tigran Hamasyan, Arve Henriksen, Eivind Aarset & Jan Bang『Atmosphères』 ・Theo Bleckmann『Elegy』 ・Mette Henriette『Mette Henriette』 ・Joe Maneri / Mat Maneri『Blessed』 ・Tyshawn Sorey『The Inner Spec…
昨年末に《Sonoris》からリリースされたケヴィン・ドラムの2012~2016年という比較的近年のドローンワークスからセレクトされた6枚組ボックス。初出の音源として紹介されているのも見かけましたがきちんと調べてみるとすべてケヴィン・ドラム自身のbandcampで…
・Emptyset『Borders』 ・Marc Robot『Parasite』 ・Bernard Parmegiani『Bernard Parmegiani』 ・Michel Redolfi『Desert Tracks』 ・Matt Mitchell『FØRAGE』 ・Phill Niblock『Works For Hurdy Gurdy & Voice』 ・Eryck Abecassis & Francisco Meirino『L…
近年存在感を増しているベルギーの実験音楽レーベル《Entr'acte》。 基本的にフィジカルリリースのみで、部数も100~300程度に限定されているので既に廃盤となっているものも多く、閉じたイメージのあるレーベルなのですが、アーティスト個人のbandcampページ…
・Lilys『In The Presence of Nothing』 ・Cocteau Twins『Heaven or Las Vegas』 ・William Basinski『A Shadow In Time』 ・Mika Vainio『Mannerlaatta』 ・Helm『Rawabet』 ・Michael Pollard『Translations 01』 ・檜垣智也『囚われた女』 ・The XX『I S…
先日アップした2016年間ベスト(1~20位)の続きというか次点作品のまとめ的なやつです。30枚選んで順位も付けたんですが、21~35辺りまではともかくそれ以降はどっちがより好きとか自分でもよくわからないので、なんとなく今の気分でそうなったくらいのいい加…
遅くなりましたが2016年の年間ベストです。20枚選び順位をつけました。文中の「今年」は「去年」に読み変えてください。画像がbandcampやyoutubeなどの試聴ページへのリンクになっています。ではどうぞ。 20. Wanda Group『Central Heating』 これについては…
先鋭的な現代ジャズのフィールドで活躍するアルトサックス奏者スティーヴ・リーマンの作品。これまでも作品によって編成の大きさや音楽性の変化はありましたが、それらが一応はジャズの土台の上で様々な試行錯誤を行っているように感じられたのに対し、今回…
Ayumi Tanaka、Johan Lindvall、Christian Wallumrød、3人の異なるバックグラウンドと経験を持つピアニストからなるピアノ・アンサンブルの初アルバム。現代ジャズ、即興演奏、現代音楽の分野で活動する三者ですが、本作で聴かれる演奏も確実にそれらのバッ…
ベルギー生まれのベース奏者ラファエル・マルフリートの初アルバム。共演はどちらもNYを拠点に活動するトッド・ニューフェルド(g)、カルロ・コスタ(ds)。 2016年にリリースされた音源の中でも特に印象深いもののひとつで、また11月に観に行った本作のリアラ…