面倒なのでタイトルは日付で…
・Vijay Iyer『Reimagining』
Vijay Iyer(p), Stephan Crump(b), Marcus Gilmore(ds), Rudresh Mahanthappa(as)
現代の黄金カルテットといってもいいくらの面子。アイヤーの流麗なピアノやマハンサッパの機械的なフレージングなど現代ジャズの快楽がこれでもかと。1や9などハイテンポな曲でのギルモアが繰り出すキメの細かいビートがめちゃくちゃ面白い。マハンサッパ抜きのトリオでの演奏も多く楽しめます。
・Resonance Ensemble『What Country Is This?』
- アーティスト: Ken Vandermark The Resonance Ensemble
- 出版社/メーカー: NotTwo
- 発売日: 2012/04/06
- メディア: MP3 ダウンロード
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Ken Vandermark(bs,cl), Mikolaj Trzaska(as,bcl), Dave Rempis(as,ts), Waclaw Zimpel(cl,bcl), Magnus Broo(tp), Steve Swell(tb), Per Ake Holmlander(tuba), Devin Hoff(b), Michael Zerang(ds), Tim Daisy(ds)
ヴァンダーマークの数多のプロジェクトのうち特に好きなもののひとつ。初っ端の厚みのあるブラスリフから気合漲る演奏で、その後のこちらの胸ぐらを掴んでくるようなサックスの荒れくれ具合など聴きどころ多し。全体通すと起伏にも富んでいて、静謐な室内楽的パートもいい。アレンジメント、各奏者のソロ、両側面から非常に美味しい傑作。
・Tony Malaby's Tamarindo『Somos Agua』
Tony Malaby(ts,ss), William Parker(b), Nasheet Waits(ds)
発売がアナウンスされた時からかなり期待していた作品。マラビーの作品は結構聴いてますが、本作もいつも通り何考えてんのかわかんないブロウが炸裂。ゆえに不満はないのですが、期待が大きかったからかマラビーの中で特筆すべきほどの作品ではない、とも感じます。
・STL『At Disconnected Moments』
混じりっ気なしのダブ・テクノ。毎年夏になると何故かダブテクノ聴きたい欲が発生するのですが、それを満たしてくれるこの淡々としたグルーヴ。のみによる傑作。
・Annea Lockwood『Ground Of Being』
川を下りながら録音を行うサウンドマップで有名な女性アヴァン作家の2014年作。今作で初めて聴くので他との比較はできませんが、本作においてはフィールドレコーディング音源はあくまで素材として用いられている印象。1曲目はその素材と加工された音響が交互に現れる。2曲目はそれらがより加工され、層を成したような印象。3曲目は趣向を変えて、終始プリペアドピアノのカラカラとした響きがこだまする。そして4曲目は中盤以降、膨れ上がるような低音を中心としたコラージュへと展開するストレンジなトラック。作風に関わらず、音のダイナミクスや、それによって浮かび上がる静寂への意識が感じられ、奇妙な展開や音使いとも相まって一風変わった美意識が成立しているように感じます。