年間ベストからもれたモノを。その2。
・Flying Lotus 『You're Dead!』
You're Dead! [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 初回盤のみ特殊パッケージ仕様 / 国内盤] 特典マグネット付 (BRC438)
- アーティスト: Flying Lotus,フライング・ロータス
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / WARP RECORDS
- 発売日: 2014/10/07
- メディア: CD
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今年出たあらゆる音楽作品の中でも期待値、そして実際出てきた音の作風、クオリティなどからトップクラスに話題になったもののひとつではないかと思います。特に驚かされたのが冒頭の四曲、ビートミュージックと呼ばれる領域から離れ、完全にジャズ、どころかプログレ化していて、しかもそれが猛烈にかっこいいという。以降のケンドリック・ラマーとの曲から始まるビートミュージックとしての体勢もとりつつな曲群もいいのですが、冒頭のインパクトがあまりに強烈なため、正直そのままの勢いで終始ジャズ/プログレな20分くらいのアルバムを聴いてみたいと思ってしまいました。
Flying Lotus - Never Catch Me ft. Kendrick Lamar - YouTube
・Angel 『Terra Null.』
Ilpo Väisänen (Pan sonic) と Dirk Dresselhaus (Schneider TM) によるユニットAngelのEditions Megoからは4枚目(?)になるアルバム。チェロ、ヴォーカルでHildur Guðnadóttir、クラリネット、サックスでLucio Capeceが参加しているためか、これまででもっとも生楽器の音がフューチャーされたド迫力のサイケデリック・チェンバードローン。最終曲では比較的これまでの作風に近い電子音楽由来なノイジーさ(KTLっぽくも聴こえる)も加わり圧巻の締め。ドゥームメタルとか好きな人にもいいんじゃないでしょうか。
04 Angel - Quake [Editions Mego] - YouTube
・John Tilbury, Philip Thomas Et Al. 『Morton Feldman - Two Pianos And Other Pieces, 1953-1969』
即興と作曲の間を模索するAnother Timbreから、意外にも初めてとなるモートン・フェルドマン作品のリリース。ジョン・ティルバリー、フェルドマン、Another Timbre、この3つの単語のどれか1つにでも引っかかりを覚える方は必聴では。
なんかしばらくこれしか聴けない、ってなってもそんなに嫌じゃない、それくらい質、量ともに充実した作品集だと思います。
Morton Feldman - 'Two Pianos' (1957) - YouTube
Morton Feldman - extract from 'False Relationships and the Extended Ending' - YouTube